市之倉
瀬戸からの峠を越えた窪んだ土地に横たわっています。多治見の中心へ向かうには今度は一山超える必要があります。市之倉はそんな地形に位置しており、瀬戸市との境目で、愛知県と岐阜県の県境でもあります。
もう一つの関係としては瀬戸と美濃。日本を代表する焼き物である瀬戸焼と美濃焼も隣同士なのです。
この位置は特殊な並びで歴史や密度も濃いのだと思います。
市之倉町も焼き物の街です。盃を中心に作っていたとの事です。瀬戸焼や美濃焼の巨大な窯業地にありながら市之倉では粘土があまり採れないので、粘土少量で製造可能な盃がチョイスされたという歴史があるそうです。
盃と言えば対となる徳利がしっくりした組合せとなります。多治見市内に高田町があり何故だか知らないのですが、ここは徳利を中心に製造してきた所です。
高田徳利と呼ばれコレクターがいるらしく人気があるようです。
その昔は市之倉の盃、高田の徳利でセットの関係があり、町同士も交流が盛んだったという事です。
だから、市之倉の人と高田の人の夫婦も多かったそうです。
市之倉が何気に凄いなと思うのが、人間国宝を複数人輩出している事です。
以前、ケアマネジャーから市之倉のある神社にちょっと面白いのがあるよって聞いた。知ってはいたけど見たことは無かったので、
行ってみました。
町内散策の休憩所としての小屋のようです。
それならばと私は天井を見上げながら青汁をゴクリと飲みました。
はあ、色んな焼きで、織部、黄瀬戸、志野の美濃焼系や染付の瀬戸焼系など企業や作家が協力していました。
中には人間国宝や有名な方の名もみえるので、贅沢な休憩所だとわかったので、もう一口飲みなおして
自分の作業をする為に移動をしました。